縦の名刺と横の名刺はどちらがいい？それぞれの特徴を紹介

名刺には縦向きと横向きのものがありますが、それぞれ特徴が異なります。この記事では、なぜ縦向きと横向きの名刺があるのか、それぞれの名刺の特徴はなんなのか解説します。また、縦向き・横向きの名刺を選ぶ際の注意点や、それぞれの名刺が適している職業なども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

 

なぜ縦と横の名刺があるのか？

名刺には縦向きのものと横向きのものがありますが、縦と横の名刺が存在する理由は、日本と欧米の文字文化の違いにあります。

日本は古くから縦書きで文字を書いていたこともあり、当初は名刺もその習慣に倣って縦向きが主流でした。しかし、横書きで文字を書く欧米文化が日本国内でも一般的なものとなったことで、名刺にも横向きのものが増えています。

近年では、企業のホームページのURLやメールアドレスなどを名刺に記載するケースも一般的ですが、英語で記載されるこれらの情報は縦向きだと読みにくくなってしまいます。そのため、現在では横向きの名刺が主流となっています。縦向きの名刺はニーズが減ってきており、中には横向きの名刺のみ作成を請け負っている業者もあります。

 

縦の名刺の特徴

現在でこそ横向きの名刺が主流となっていますが、縦向きの名刺は横向きにはない特徴があります。

例えば、日本においては縦書きの文字はスタンダードな表記であり歴史があります。そのため、クラシカルな印象や堅実な印象を与えることができるでしょう。名刺交換の際に真面目さや誠実さといったイメージを伝えたい時は縦向きが適しています。

また、メールアドレスやホームページのURLの記載にあまり適していないことから、社名と肩書き、氏名、会社の住所など、シンプルな内容の名刺を作りたいときにも向いています。会社のロゴマークが縦向きの場合は、縦の名刺がおすすめです。

そのほかにも、海外では縦向きの名刺はないため、海外の企業の方と名刺交換する際に縦向きの名刺を使うと印象を残しやすいでしょう。

 

縦の名刺を選ぶ際の注意点

先ほども触れていますが、縦向きの名刺は英語表記となるホームページのURLやメールアドレスの記載には適していません。これは英語が横書きの文字であるため、縦書きとなると読みにくくなってしまうためです。

そのため、縦向きの名刺を利用する際は、英語表記となるものは記載しないか、横書きで記載するようにしましょう。ただし、横書きで記載する場合でも、縦向きの名刺は横幅が狭いため、改行しなければならない可能性もあり、見にくくなる恐れがあることを理解しておいてください。

 

 

横の名刺の特徴

現在主流となっている横向きの名刺は、スペースが広いため、基本的な情報以外にも、企業ロゴやQRコード、個人の写真などを入れることが可能です。英語表記のような長い文字列も問題なく記載できます。そういった意味で横向きの名刺は実用性の高さが特徴だといえるでしょう。

また、デザインの種類も豊富であるため、個性的な名刺を作りたいといった方にもおすすめです。

 

横の名刺を選ぶ際の注意点

多くのビジネスパーソンが横向きの名刺を使っているため、縦向きの名刺ほど印象には残りません。そのため、名刺を渡す際にインパクトを残したいのであれば、デザインや色などで差別化を図ることが大切です。また、個人の写真を掲載する、会社のロゴをわかりやすく大きく掲載するといった工夫もできるでしょう。いずれにしても横向き名刺が一般的なものである、という点に注意する必要があります。

 

それぞれの名刺が適している職業とは？

同じ名刺でも、縦向きと横向きでは特徴が異なるため、それぞれの名刺が適している職業も異なります。

例えば、縦書きは堅実さや誠実さ、クラシカルな印象などを伝えることができるため、官公庁職員や弁護士といった、一般的に堅実なイメージを抱かれている職業に適しています。また、長い歴史を持つ老舗企業の名刺にも、日本で古くから使われてきた縦書き・縦向きの名刺がぴったりです。

縦向きの名刺に、毛筆系の書体を使って文字を書くことで、堅実さや誠実さを伝えつつ、古風でおしゃれな名刺にすることもできます。また、丸ゴシック体のように柔らかい印象を与える書体を使うことで堅い印象を和らげることも可能です。

 

横向きの名刺は、職種や業界を問わず幅広く利用できます。先ほど紹介した官公庁職員や弁護士のような堅実な印象を抱かれている職業でも利用可能です。

また、デザイナーやカメラマン、イラストレーターなど、クリエイティブな仕事をしている人にも横向きは適しています。これは、横向きの場合スペースが広く、自身で作成したイラストや写真などの作品を名刺に記載できるためです。

 

まとめ

今回は、縦向きと横向きの名刺の特徴や利用時の注意点などを紹介しました。現在では横向きが主流となっていますが、縦向きももちろん利用可能です。縦向きは相手に堅実さや誠実さといった印象を与えられ、横向きは英語表記に対応しているほか、スペースが広いことから多くの情報を記載できる点が特徴です。どちらが良くてどちらが悪いというものではないため、特徴を理解したうえで自身のニーズに応じて適切な名刺を選びましょう。

 

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